中1の頃だったろうか、自由が丘のおもちゃ屋マミーで、親に内緒で高級パチンコ(スリングショット)ファルコンを購入し、隠し持っていた。わりとすぐにバレて親に没収されてしまった。その時やけに怒られたのだが、親父は中途半端に組み立てて試射しようとしたら部品が外れて顔に当たったという事を後に知る。八つ当たりも甚だしい。
ずっとスリングショットに興味はあったものの都内ではなかなか近くに遊ぶ場所もないので買う事もなく、その存在をすっかり忘れていた。
沼津に暮らし始めてだいぶ経ったある日、ネットサーフィンを洒落込んでいるとAmazonで超高性能スリングショットが売っているではないか。最新式はレーザーサイトが付いてたり矢が撃てたりとんでもない進化を遂げていた。
沼津では近場に河川敷や海岸もあってスリングショットで的当てして遊ぶ場所には事欠かない。これは何とか手に入れたいと思ったのだが、細々と暮らしている個人事業主には高額なおもちゃである。100円ショップで子供用パチンコがあるのでは、と覗きに来たが40のオッサンが遊ぶモノとしてはさすがに物足りない。どうしたものかとダイソー店内をウロついていると園芸用品コーナーに五本爪の熊手があった。
これを元にソコソコのスリングショットが製作できるのでは無いだろうか。
早速購入して帰宅し、Youtubeで自作しているひとはいないかと探してみると、いくつかの動画にたどり着いた。
どうやら必要な物は
・アメゴム(平ゴムかチューブ)
・弾受け(革が理想的)
・タイラップ(ゴムを固定)
これだけあれば何とかなりそうだ。
手順としては
・五本爪熊手の真ん中三本を糸ノコで切り落とす
・残った爪の先端を丸く削る(ゴムが切れるのを防ぐ為)
・ゴムと弾受けを取り付ける
これで完成するはず。
何とか糸ノコで真ん中三本を切り落とした。切りっぱなしでは触ると危険なので軽くヤスリで面取りしておく。爪の先端もヤスリで削り、ゴムを差し込んでタイラップで固定。
ゴムの長さを左右対象になるように気をつけながら弾受けを取り付ける。これもゴムを通したあと折り曲げてタイラップで固定した。
とりあえず形になったので、酒のつまみの"いかり豆"を夜の河川に向かって試射してみたが、夜なのでなにも見えなかった。当たり前だ。明日明るくなってからまたやってみよう。
部屋に戻ると一発試射しただけなのに弾受けの革が破れてしまっていた。
革が薄すぎた様だ。
使ってないベルトがあったので、そちらの革を使うことにする。
ボタンはただの飾りです。
朝食に梅干しを食べたので、その種を手に再び河川へ。しっかりとゴムを引き発射すると2〜30mは飛んだだろうか。これはなかなか楽しい。
これからスリングショット遊びを始めるに際して弾丸選びがある。通販で金属玉、9mmのBB弾、粘土玉、自然に還るタイプのBB弾などあるのだが、youtubeでみつけたスリングショットおじさんは大豆を使っていた。コスパや入手の手軽さを考えると大豆は素晴らしい。地球にもやさしいし、殺傷能力も、ほぼ無いだろう。鬼は出て行くし、福は来る。当面は大豆をつかう方向で決定です。近日中に空き缶撃って遊んでみます。