「徒然Weed」〜魚鳥木店主Doramaruの雑文〜

Doramaruです。音楽家で料理人。King Of Flip'23優勝しました!!

いつか重なり合う未来へ

フグの刺身を数枚まとめて箸で掴んで食べる光景をよく見かける。薄い食べ物をまとめて食らう、というのはある種の快楽であると思う。しかしフグの刺身は良い職人さんが引いたモノであれば、身の張り具合に合わせて的確な厚さに引いてあるはずなので、まとめ食いはディスリスペクトに当たる、と、何かの漫画で読んだ事がある。
ジャパニーズカーストの最下層(商)にいる自分はフグの刺身などお目にかかる事もお口にする事も決してないのだが、まとめ食いには憧れがある。貧乏人が何をまとめ食いするかと言えばプリングルスに他ならない。プリングルスも高級品なのでチップスターでも可。二枚食いがちょうど良い。三枚以上(セレブ食い)は一度やれば気がすむ。やはり二枚が理想的だ。しかし自分も齢四十となる。若年層の手本となるべきである事を顧みれば、良い歳をして二枚食いなど以ての外。いい加減卒業しなければならない。
ところで話は変わるが、いつから引退の事を卒業などと言い換えるようになったのか。卒業という単語は学業においてのみ使われるべきであり、自己顕示欲と承認欲求の強い女性(アイドル)が派遣会社(芸能プロダクション)を解雇される、あるいは任意の団体から脱退する、追い出される、といった際に使われるのはいかがなモノかと考えるが、今はポテチの食い方について考察している時間なので話を戻そう。
ポテチの二枚食いの品格に関してはともかく、問題は消費量である。一枚づつ食べた方が単純に二倍長い時間食べる事が出来る。これは環境保護の観点からも重要な事だ。ポテチの消費量が半分になればゴミの量も半分になる。過剰な包装も減るしレジ袋も減る。
以上の事から今国会でポテチの二枚食いの禁止法案の提出を願いたい。与野党どちらでも構わない。私の意見に賛成して頂ける市区町村議員、県会議員、国会議員の方々には超党派で納得いく法案が出来るまで議論して頂き、何とか今国会開催中にまとめて頂ければと思う。

お風呂で湯船につかって大抵はこんな事を考えている。そろそろ上がろうかな。

f:id:doramaru108skills:20180620094528j:image

ペダル

f:id:doramaru108skills:20180420184309j:image

自転車、楽器、調理器具、食材、文房具、武器、その他なんでも国産品が好きです。というわけで三ヶ島のペダルゲットだぜ!セールで¥1600!即買い!

 本当は先週チャリ屋に行った時にドロップハンドル用のブレーキレバーがセールになってるのを見かけて、それを買いに行ったのですが、もう売れちゃってて。ざんねーん、と思ってたらMKSと書いた箱が転がってるじゃないですか。その横には新車から外したらしき新古品のタイヤ(700-32C、Meridaロゴ入り)二本セット¥1500!両方即買いしました。タイヤがすり減ってきたなあと思ってたところだったのでちょうどよかったです。ARAYAのドロップ化はまた先のお話しですな。

マルチエフェクターの沼

f:id:doramaru108skills:20180411222614j:image

専門学校時代のマイメン松木氏からマルチエフェクターを譲り受ける。VOX Tonelab ex
http://www.voxamps.com/tonelabex

数年前から、次に買うマルチはBossのME-80と心に決めていた。歴代のMEシリーズを使い倒してきたので慣れているし音も想像がつくので良いかと思っていたのだが、Tonelabのアンプシミュレーターが優秀らしい事、ユーザーインターフェースが好みである事、再び似たような機材を入手するのはあまりに予定調和的ではないかアーティストがそんな事で良いのだろうか常に新しい自分の発見をし続ける事こそが(ry
というわけでTonelabをゲット。
使ってみた感想は、素晴らしい!最高!コッチにして良かった!って感じ。
アンプシミュレーターとして素晴らしいのでオマケにエフェクトも付いてますよ的なノリで使っても良いかと。ワウもvoxサウンドをしっかり継承している(様な気がする)し、細かいとこではロータリースピーカーエフェクトのロータリーのスピードを上げるとすぐにスピードが変わるのではなく、やや時間をかけてゆっくりとスピードを上げていく。そうだよね!あんなデカイぐるぐる回るスピーカー、そんなにすぐにスピードあがんないもんね!そうよね!開発者のこだわりよね!(最近のはみんなこうなってるのかな?)
ディレイタイムがタップ式なのはちょっとアレかなー。ペダルにアサイン出来るけど、ワウと併用したいしなー、とか。
アウトプット先をアンプとかラインとか選択出来る。見た目がクラシックなわりにプリセットで危険な音もたくさんある。あとヤバイのがちっさいスピーカーが付いてるとこですかね。たとえばホテルの部屋とかライブハウスの楽屋とかでちょっと音の確認したり出来るのは非常に便利です。
まだまだ使ってるうちに新発見もあるとは思いますがこんな感じのOverView。
VoxとかKorgあたりがまたカッコいいマルチエフェクター開発してくれると嬉しいんだけどなー。BOSS一強状態だもんなー。TonelabシリーズとToneworksシリーズはいつの日かコンプリート出来たら良いなーー。夢。

【自作】憧れのスリングショット【DIY】

中1の頃だったろうか、自由が丘のおもちゃ屋マミーで、親に内緒で高級パチンコ(スリングショット)ファルコンを購入し、隠し持っていた。わりとすぐにバレて親に没収されてしまった。その時やけに怒られたのだが、親父は中途半端に組み立てて試射しようとしたら部品が外れて顔に当たったという事を後に知る。八つ当たりも甚だしい。

ずっとスリングショットに興味はあったものの都内ではなかなか近くに遊ぶ場所もないので買う事もなく、その存在をすっかり忘れていた。

沼津に暮らし始めてだいぶ経ったある日、ネットサーフィンを洒落込んでいるとAmazonで超高性能スリングショットが売っているではないか。最新式はレーザーサイトが付いてたり矢が撃てたりとんでもない進化を遂げていた。

沼津では近場に河川敷や海岸もあってスリングショットで的当てして遊ぶ場所には事欠かない。これは何とか手に入れたいと思ったのだが、細々と暮らしている個人事業主には高額なおもちゃである。100円ショップで子供用パチンコがあるのでは、と覗きに来たが40のオッサンが遊ぶモノとしてはさすがに物足りない。どうしたものかとダイソー店内をウロついていると園芸用品コーナーに五本爪の熊手があった。

f:id:doramaru108skills:20180119185647j:image

これを元にソコソコのスリングショットが製作できるのでは無いだろうか。

早速購入して帰宅し、Youtubeで自作しているひとはいないかと探してみると、いくつかの動画にたどり着いた。

どうやら必要な物は

・アメゴム(平ゴムかチューブ)

・弾受け(革が理想的)

・タイラップ(ゴムを固定)

これだけあれば何とかなりそうだ。

手順としては

・五本爪熊手の真ん中三本を糸ノコで切り落とす

・残った爪の先端を丸く削る(ゴムが切れるのを防ぐ為)

・ゴムと弾受けを取り付ける

これで完成するはず。

 

何とか糸ノコで真ん中三本を切り落とした。切りっぱなしでは触ると危険なので軽くヤスリで面取りしておく。爪の先端もヤスリで削り、ゴムを差し込んでタイラップで固定。

f:id:doramaru108skills:20180119185654j:image

ゴムの長さを左右対象になるように気をつけながら弾受けを取り付ける。これもゴムを通したあと折り曲げてタイラップで固定した。

f:id:doramaru108skills:20180119185701j:image

とりあえず形になったので、酒のつまみの"いかり豆"を夜の河川に向かって試射してみたが、夜なのでなにも見えなかった。当たり前だ。明日明るくなってからまたやってみよう。

部屋に戻ると一発試射しただけなのに弾受けの革が破れてしまっていた。

f:id:doramaru108skills:20180119185706j:image

革が薄すぎた様だ。

使ってないベルトがあったので、そちらの革を使うことにする。

f:id:doramaru108skills:20180119185837j:image

ボタンはただの飾りです。

朝食に梅干しを食べたので、その種を手に再び河川へ。しっかりとゴムを引き発射すると2〜30mは飛んだだろうか。これはなかなか楽しい。

これからスリングショット遊びを始めるに際して弾丸選びがある。通販で金属玉、9mmのBB弾、粘土玉、自然に還るタイプのBB弾などあるのだが、youtubeでみつけたスリングショットおじさんは大豆を使っていた。コスパや入手の手軽さを考えると大豆は素晴らしい。地球にもやさしいし、殺傷能力も、ほぼ無いだろう。鬼は出て行くし、福は来る。当面は大豆をつかう方向で決定です。近日中に空き缶撃って遊んでみます。

あけおめ

f:id:doramaru108skills:20180119185547j:plain


あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げたてまつりまする。2016年12月にオープンしました魚鳥木も何とか潰れずに一年持ちこたえました。みなさまのおかげでございます。本当にありがとうございます。2018年の目標は、そうですねぇ、何かなぁ。作曲を頑張る、スリングショットを買う、釣りを始める、ヤフオク(ギターを売ったり)を頑張る、ラブライブの単行本をそろえる、下田で泳ぐ、アシパン系の連中を沼津に召喚(パーティ開催)、音楽活動、グラセフオンライン、運動する、あと自転車のハンドルもまた変えたいなぁ、やりたい事はエンドレス。財布の中身はプライスレス(意味不明)。目標じゃなくて欲望でしたね。

今年もよろしくお願いいたします!!!          魚鳥木

Steinberger synapse DEMON

f:id:doramaru108skills:20171212022751j:image

f:id:doramaru108skills:20171212022502j:image

欲しいエフェクター(boss ME-80)があったので、手持ちの楽器機材を売って軍資金にしようと思いマイスタジオの楽器機材軍から卒業メンバーを選別。6~7年前にSteinberger Demonというバリトンギターを購入したものの、ほとんど使ってなかったのでおさらばしようと楽器屋へ持って行き査定してもらう。査定のため店員さんがDemonをアンプに繋いで鳴らしている。あー、久々に聴いたらわりと音良いなあ、なんか売るの勿体無くなっちゃったなー、レアなヤツだしなー、中古も全然出回ってないしなー、売るのやめようかなー、なんて想いを巡らせていると査定額は一万五千円とのこと。よし!売るのやめた!
というわけで、SteinbergerのDemonさんは帰宅。013という極太の弦を外して綺麗に掃除して009の普通の弦に張り替えて弾いてみた。特殊なネックなので結構太いな。ストラップ長めにして低く持つと指の短い自分には少々てこずるな。Demonさんはちょっと変わった子でピエゾピックアップ付きなんです。んで普通のピックアップとピエゾとをブレンドするつまみがついてます。バランサーって言うのかな。ピエゾにするとボディがベニヤ板のペラッペラのアコギみたいなスカスカでジャリジャリな素晴らしいサウンド(褒め言葉)を奏でてくれます。あとバリトンギターなので、基本ドロップDでチューニングするのですが、私はジーンズを腰履きすると極端に下げたり、ボンタン履くなら異様に太いのを履いたり車高を下げるならセブンスターを横にしても入らないくらいにするのに憧れる、極端を好むタイプなのでドロップDなんて生ぬるいチューニングはしません。ドロップBです。もうね、弦ダルダル、ピエゾでジャリジャリ。チョーキングすると何音上がるんだってな具合で、飛び道具として最高のギターです。形も殺戮兵器感があって素晴らしい。とうぶん大切に使おうと思います。いつ使うんだかわかんないけど。エフェクターは頑張ってお金貯めて買おう!あと部屋をかたづけよう!今年もあと少し、おうちや職場を綺麗にして新年を迎えましょう。

カツ煮

f:id:doramaru108skills:20171011010928j:image

カツ煮というのはカツ丼の上に乗っかっている部分の事である。サックリとクリスピィに仕上がったポークカツレツをあろう事か煮汁に浸した上に溶き卵をぶっかけて気持ち程度にジャパニーズハーブの三つ葉を散らす。そこにはファビュラスな夢の味覚と食感の世界が広がる桃源郷のおかず、カツ煮。
以前から酒のアテには最高であろうとは思っていたのだが、パン粉の衣を付けて、揚げて、煮て、卵でとじる、という過程に面倒を感じてメニューに入れてなかったのだが、ふと気まぐれに、どうせ売れ残るから自分のオカズにしようと思いメニューに「とんかつ」と書いておいたのを白隠正宗蔵元高嶋氏がめざとく発見し、「これ、とじれます?」なんて一言から、カツ煮は当店のスペシャリテの座を獲得したのであった。
美味しんぼ4巻「食卓の広がり」で大金持ちなのに偏食家の真山氏に奥様がカツ丼を作るのだが、肉の厚さについて山岡が言及していて「肉の旨味と衣の旨味が調和するのは5ミリが限度」と言う。この作品は極論が多いがこの意見には私も同意する。カツ煮の肉は薄くて良い。生姜焼き用くらいがちょうど良いのではないだろうか。衣は出汁を吸って欲しいのでやや厚めにつける。出汁の味は人それぞれの好みになるが、甘すぎず辛すぎず適度なバランスを保ちたい。そして重要なのは出汁の量で、ここで大きく趣味がわかれる。汁に浸っているくらいが良いのか、カツと卵が汁を吸ってしまい汁気があまり無い方が良いのか。魚鳥木的には後者を選択している。肉じゃがも汁なし系なので、これは私の傾向であろう。ちなみにご飯に乗せる、つまりカツ丼の場合は気持ち汁気を多めにするようにしている。ご飯にも甘辛い汁を伝えてあげたい親心である。そして最後に投入する溶き卵も半熟程度で仕上げたい。
理想は完成した状態でも多少のクリスピィ感を残したいところだが、ここが一番加減の難しいところである。あまり早すぎると卵が生すぎるし、煮すぎるとクリスピィは失われてしまう。カツの周辺に流れ込んだ溶き卵の具合と対峙している時の自分は、パットメセニーの「Have you heard」のソロをとっている時と同じくらい真剣だ。綴りあってるかな?
そして最後に親子鍋から皿に移すまでがカツ煮である。ここで崩れてしまっては何もかもが台無しだ。盛り付けの失敗したカツ煮はもう三角コーナーの内容物にしか見えなくなってしまう。色々と繊細な食べ物なので、最後まで気を抜かずに行きたい。
そんな当店のスペシャリテ「カツ煮」。サッポロラガーa.k.a.赤星とのマリアージュを是非ご堪能下さい。国産生レモンサワーもオススメですぞ。

 

P.S. カツ煮のカッコいい略称を付けたいのだが、「K22」か「KT2」で悩んでます。